入学式・始業式、異動etc...がひと段落すると、
春のパート採用の山場が来るかと思います。
どこも人手不足・・・これを解消するために時給を上げるしか・・・。
そんなことはありません!
今日は弊社エステルプランナーより、価値観マーケティングの観点から、
時給を上げない求人UP方法を提案させて頂きます。
マーケティングと求人関係あるの・・・?と思った皆様。
あるんです!
求人票出して終わり、の企業と圧倒的な差別化をする方法が!
Google検索で「求人」と入力して画像検索、出てきたのがこちら。
(出所:チラシの作り方 デザイン編 http://page.freett.com/comet333/chirashi-002.htm)
よく見るタイプの求人ちらしです。
配色されているだけ白黒コピー刷りよりはましかな・・・。
では、上から順に要素を分析していきましょう。
◆ウェイトレス募集
仕事の内容を、職種で表しています。
イメージはわきますが、具体的にどこまでが仕事の範囲かは伝わりません。
◆年齢
16歳~35歳位まで・・・まるで35歳が定年のように見えます。もったいない。
該当する業務から発展して他の仕事もあるときにはその旨も書きましょう。
◆時間
この(時間は相談に応じます)とか(応相談)という表現、非常にもったいない!!
お客様がメリットとを感じとる形に表現を変えましょう。
実際に相談に応じることができるなら・・・「数種類の中から選べます」
該当する時間帯で、複数人で週MHを補充したいなら・・・「週○日~○日で選べます」
実際に同業務で勤務している方がいれば・・・「○日、○時間で働いている方が多いです」等。
◆時給、寸志、交通費
800円、とだけ書いてあります。また、年2回寸志あり、記載あります。
年収制限の制度が撤廃されないうちは、そこを基準に具体的な年収例を入れましょう。
ここ、重要ですよ!
(以下の計算は端数を「年収制限にひっかからない方向」に切り捨て処理をしています)
時給800円の場合・・・
①年収130万円までの方をターゲットにするなら、1625時間が上限。
1日6h勤務なら・・・年間稼働は270日、週5日の計算。
②年収130万円までの方をターゲットにするなら、1287時間が上限。
1日5h勤務なら・・・年間稼働は257日、週4~5日の計算。
特に日祭日加給や(少額でも)賞与を導入している場合、月収・年収の具体例を出してください。
時給800円、日祭日加給100円、週4回勤務のうち、
平日勤務が週平均3.9回、日祭日勤務が週平均1.1回、年2回寸志(1万円)の場合・・・
寸志は52週で2万・・・1週あたり385円
1日6h勤務なら・・・平均時給822円+寸志1時間あたり16円=838円
1日5h勤務なら・・・平均時給822円+寸志1時間あたり20円=842円
ここから計算すると・・・
③年収130万円の方をターゲットにするなら、1551時間が上限。
1日6h勤務なら・・・年間稼働は258日、週5日だとちょっとオーバーする計算。
→1日6時間勤務、週5日だと・・・月収111000円(寸志除く月割)、年収1352000円。
→1日6時間勤務、週4日だと・・・月収85500円(寸志除く月割)、年収1046000円。
なんと、この給与体系では年収例が週4でも週5でも年収制限の壁をちょこっとオーバーします。
必ずしも時給が高ければいい、ということでないのはまさにココなんです。
具体的には・・・各種年収制限-10万円をモデルケースにした収入例を出しましょう。
配偶者特別控除の130万円、配偶者控除の103万円、住民税の非課税枠(市町村による)
あなたの会社がどれだけ雰囲気がよくて、やる気もあって、仕事がスバラシイとしても、
活躍したくてもそれ以上働けない、というパートさんが非常にもったいない!!
であれば求人・採用の時点で「年収制限にも気を配っているところ」をアピールしましょう!
わざわざ文言に出さなくとも、上記の年収例を2パターン記載しておくだけで、
「あ、この会社は年収制限にも気を配ってくれてるんだ」という印象を与えます。
「各種年収制限完全対応!」なんて書けたら強いと思います。
これは、昇給や、時給に幅を持たせる記載をするときも注意が必要です。
(例・・・時給800円(昇給あり)、時給800~1000円)
契約時間によっては「仕事に慣れてきたころに、昇給のせいで活躍できなくなる」状態が、
しばしば発生します。
※但し・・・地域において、夫婦共働きがどのぐらい浸透・認められているのかを確認して下さい。
地域によっては、年収制限を突き抜けて働く方のほうが多いところもあります。
◆待遇
制服貸与・・・自社の制服に自信があるなら、必ず写真を掲載しましょう。
お店で働いている人+お店の中の写真であれば、実際のシーンを想起しやすいでしょう。
◆応募
履歴書が本当に必要かどうか再度検討してみてください。
実際の勤務に関係のな記載事項まで書かせる手間を省けるかもしれません。
単色印刷でもよいので、「必要な情報を」「記入しやすく」「まとめやすい」エントリーシートを用意しましょう。
記入しやすければ、面接の直前に記入してもらってもよいのです。
◆その他・・・ファイブウェイ・ポジショニングの観点から
一般的な求人のチラシは、「価格」「商品(業務内容)」がメインで、
「アクセス」「サービス」は付随事項、「経験価値」は記載してないことが多いです。
「サービス」シフトの融通さ 特にお子さまをお持ちの方をターゲットにする場合。
各部門のチーフは(おそらく非公式に)希望休を数日受けて代休予定を組むと思います。
これを公式にすれば、こんなことが書けます。「月3日まで、平日の希望休制度あり!」
「経験価値」身に付くこと、社会に貢献できること
こういう技能が身に付きます、こういったことで社会に、お客様に貢献できます。
身に付くことであれば、お惣菜屋さんなら・・・「料理の段き取り、うまくなります!」とか。
生鮮なんかいいですよね、「安全・安心・旬の商品の目利きができるようになります!」とか。
これはお子さまをお持ちの主婦の皆様には欲しいスキルだと思いますよ(^^)
スキルといえば、関連資格も大事ですね。
「週○時間以上の勤務で、調理師免許の受験資格が得られます!」
実務経験が必要な資格って、山ほどあるんです、山ほど。
いつものごとく字ばっかりだったので、いくつか例を挙げておきます。
ほっともっと求人ページ・・・是非お店のパンフレットもGetしてほしい!
ヴィレッジバンガード求人ポスター(出所 ねたたま http://netatama.net/ )
喜多八求人ポスター(出所 GO!GO!POP研究会 http://www.takara.inaka.co.jp/blog/popken/ )
いかがでしたか?
あ、そうそう。最後に。
「急募」の使い方はくれぐれも慎重に!
昨今の労働問題から、「あ・・・人手が足りなさすぎるんだ」というシグナルに取られかねません。
本当に急ぎたい気持ちは痛いほどよくわかりますが・・・
「急募」に思考がいくと、「人手不足」「高い離職率」「採用の計画性」など、
「すぐ採用される」というメリットを上回る負のシグナルが伝わってしまいます。
長文お付き合い頂きありがとうございました!
皆様の企業で、素敵な出会いがありますように!里舘でした!
0 コメント:
コメントを投稿